人生に残る1日

ベーシストのkenkenが好きです。

とある日、暇をしていた私はTwitterkenkenのページを見ていました。

「本日はこちら!いやはや、素晴らしいメンツです!」 のツイート。

添付されているページを見ると、
私が暇をしている今日…三宅伸治さんの55歳バースデーライブに出演するという内容で、しかも、以前から尊敬するドラマーの杉山章二丸さんも出演するということ。
なぜ今日までこのLIVEの存在を知らなかったのやら。

杉山章二丸さんは私の東京で出会った大切な友達とLIVEで共演していて、そこで拝見して章二丸さんの演奏にシビレ、友達の稲ちゃんのLIVEを見る度に好きになっていきました。


ぼやっとした毎日を過ごしていた私。

大好きなkenkenと章二丸さんが出演するLIVEは魅力的で、どうにかして見たい!
でも、LIVE当日にどうやってチケットを手に入れるか。大人気なLIVEであり、チケットのソールドアウトは確実でした。

がっかりしながら、友達の稲ちゃんにふと連絡してみると…

「私、見に行くよ!」と返信あり。

稲ちゃんは兵庫県に住んでいて、めったに会えないのに今日、東京にいるのです。

あー行くしかない。どうにかして。

彼女は関係者で入れるか聞いてみると言ってくれましたが、そういうので入れる身分じゃないので…どうにかしてチケットを探す事にした私。

開演2時間前。
どのサイトも売っていない…。笑
半分諦めていた時、Twitter
「チケット譲ります」
を発見!活動的でない私が迷うことなくすぐに連絡しました。

開演30分前に初めて会う方にチケットを譲って頂き、急いで会場へ。


三宅伸治さんをこのLIVEで初めて知りました。ギタリストでありボーカリスト忌野清志郎さんの付き人をされていた方で、様々なミュージシャンと交友関係があり、今回豪華な誕生日LIVEの開催に至ったそうです。
三宅さんの曲を初めて聴かせて頂き、なにも知らない26歳はそのかっこよさに口をあんぐり、手足を震わせていました。ロックンロールは熱くて優しくて笑ながら涙が出る。
音が言葉がはっきり耳に届き、心に届き、細胞が活性化されました。初体験。
かっこよすぎました。

LIVEは最高の夢を見ているみたいで


という目が飛び出るような豪華ゲストが並んで、三宅さんが楽しんでいる姿を優しい笑顔で見守っているのです。
見ちゃいけないものを見てるかんじでした。

三宅さんが
「このメンバーなら、本当なら一週間はLIVEしないといけない」と会場を笑わせいましたが、三宅さんのお人柄がこんな濃いエンターテイメントを生み出したんだと、初めて拝見したながらに感謝の気持ちで精一杯拍手を送らせて頂きました。

LIVE終了後、稲ちゃんが私を関係者席へ呼んでくれました。
そこには演奏を終えた章二丸さんが。
大興奮した私は章二丸さんに「かっこよすぎました。」を連発。感極まって「本当に来てよかったよー」泣き出す始末。関係者席で失礼しました。。

ただそんな私を見て、章二丸さんと稲ちゃんは頭を撫でてくれました。かっこ良くて優しい。最高のミュージシャン。

関係者席で長居は出来ないと、そろそろおいとましようかと思うと章二丸さんが「kenkenにサインもらって来てあげようか?」とあってはいけないお言葉が。震えました。
初めてお会いする関係者の方がペンまで貸して下さり、章二丸さんは私のカバンを持って楽屋に行って下さいました。

尊敬する方が、尊敬する方にサインをもらって下さるという訳のわからない状態が起き、手元に届いたカバンには「TO まちこちゃん」と書かれたkenken殿のサインが。

何回震えればいいんでしょう?

画面ばかりで憧れていた方が、私の名前まで書いて下さいました。
章二丸さん本当に本当にありがとうございます。
kenkenさん本当に本当に本当にありがとうございます。

サインをもらったカバンは初めてkenkenを生で見たフェスで持って行ったものでした。
SNSに載せずに一生大切にします。一生。

会場を出てから、LIVEの興奮と沢山の人の優しさに感動して、震え続けて下北沢を泣きながら一周しました。あんな感覚初めてでした。


愛あるものを見る事は、人生において大きな宝になる。
なんでもいいから生きるしかない。
こうやって魂を震わせくれるものに出会う為に生きるしかない。

生きる目標がひとつ出来ました。

自分の行動が奇跡のような時間の流れを生み出せるのだと実感できた一日になりました。
ありがとう。


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